「ヨリドコ大正メイキン」の昔の名前は、小川文化北棟と言います。
南棟と北棟は双子のように建っています(写真手前の建物が北棟)。
築65年を超える積層長屋です。
1棟丸ごと空(から)になった北棟をどういう風に活用するか、オーナーに依頼を受け、大正・港エリア空き家活用協議会(WeCompass)が検討を始めました。
まず、建物の劣化状況や耐震安全性をみるためインスペクション(劣化・耐震診断)を行いました。
その上で、
リノベーションするのか、建て替えするのか。
どんな用途にするのか。どんな仕掛けを組み込んでいくのか。
「ものづくり・大正」に沿った作り手や地域とどうコミットするのか。
そんなことをオーナーとWeCompassメンバーが話し合い、リノベーションをすることに決めました。
用途は、
1階が洋服、雑貨、靴、鞄などなどをつくるシェア・アトリエとショップ
2階がクリエーターのための共同住戸(5戸)。
となります。リノベーション後の建物の名前は「ヨリドコ大正メイキン」です。
オーナーとWeCompassメンバーに加えて、オーナーが信頼を寄せている細川裕之さん(北区にあるシェアオフィス「ヨリドコワーキン」のディレクター)と小川文化南棟に住む神吉奈桜さん(イラストレーター)というメンバーの参画を得て、一挙に加速し始めました。
そして、いよいよ7月7日工事開始。施工は(株)SHU建築です。
まずは荷物の運び出しです。住人はおらず1棟丸ごと空(から)ですが、昔の住人が残していった荷物が大量にありました。
その後、プランに合わせて、剥がしたり潰したりしていきます。
小屋組が見えました。リノベーション物件は、往往にして何回もリフォームを重ねていて、それをどんどん剥がしていくと、かっこいい姿を見せてくれたりします。
(テキスト:川幡祐子 /大正・港エリア空き家活用協議会 WeCompass)
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