12月1日付の繊研新聞の「新興・個性派 ヒト / コト / モノ」のコーナーにて、ヨリドコ大正メイキンをご紹介くださいました。
今回の記事は「こんなハードが新しく出来ましたよ!」の次の情報として、「こんなソフトが魅力ですよ!」と運営面やソフト面にスポットを当てていただいているのが特徴的かと思います。
私自身、この大正メイキンのプロジェクトに関わる3年前に「ヨリドコワーキン&ギャラリー」というギャラリー併設のシェアオフィスを、大正メイキンと同じく小川オーナーと共に手掛け、運営してきました。
(ヨリドコワーキン 大阪市北区大淀中)
3年経った今は9つのブースすべてが埋まり、個性的で能動的に仕事を展開されている方がゆるやかな繋がりを持ってコミュニティを形成しています。
空間の企画段階からこだわったのは、運営開始後いかに「自然とコミュニケーションが生まれるか?」でした。便利過ぎては個々が孤立していくし、不便過ぎては仕事の効率が悪い。あえて設備を最小限に抑え利用者の自由度を上げる、そして「少しの不便さ」を残すことで「持ちつ持たれつの迷惑の掛け合い」が生まれ、それがコミュニティ形成に不可欠な日常的なコミュニケーションを生んでいきました。
繊研新聞さんの記事にもあるように、シェアアトリエの設備などの「ハード面」にではなく、人や空間の雰囲気、運営者が描くビジョンなどの「ソフト面」に共感し、「ここでなら自分の描く未来を実現出来る」という実感を持ってくださる方が入居を決意されていると思います。
ハード先行の不動産活用へのアンチテーゼとして、これからの運営に全力を注ぎたいと思います。
(文:細川裕之)
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